「インド洋までいっても腐らない水」
所用で元町に出掛けたついでに寄り道。
なにかのついでに立ち寄ろうと思いつつ
毎度忘れて数年が経過(笑)
『ジェラール水屋敷・地下貯水槽』
これが何かというと・・・
まだ上水道が整備されていなかった開港当時、
横浜の井戸水は塩気が多く飲用向きではなかったため
山手などの丘陵地帯の麓に湧く良質な湧水を汲んで売り歩く「水屋」がいた。
これに目を付けたフランス人アルフレッド・ジェラール氏が
この水屋業を事業化、水源からパイプを敷設し貯水槽を設け、
山下居留地や外国船舶に水を供給、日本で最初の船舶給水業をはじめました。
その施設がいつしか「水屋敷」と呼ばれるようになったそうです。
水屋敷は関東大震災で倒壊してしまいましたが、
元町商店街の裏に残っている貯水槽は登録有形文化財。

歴史を感じさせるレンガと、湧水の中で泳ぐ鯉・・・静かです。
ここから供給される水は品質が良く、
「インド洋までいっても腐らない水」として当時は評判だったとか。
また、ジェラール氏は、舶来品ばかりで品薄傾向にあった瓦や煉瓦の製造も開始。
瓦工場の跡地は現在は元町プールになっており、
プール管理棟の屋根の一部には今もジェラール瓦が使われているそうです。

余談ですが・・・近くにこんなものが建っていました。
説明書き等がなかったので詳細は不明(^^;)
『我国塗装発祥之地記念碑』
身近な場所に残る小さな史跡は
プラプラ歩くだけの散歩にほんのちょっと加えるスパイスのよう。
何もないよりは、あったほうが楽しい(*^_^*)
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コメント
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>はへほさん
がっぽり設けて故郷フランスに戻り悠々自適の生活だったとか^^
マスクなしで自由に動き回れる日が早く戻ってほしいですね!
投稿: Aragon | 2021年5月24日 (月) 08時07分
例の有名なレンガ造りの建物もジェラール氏の懐を膨らませたんですねぇw 横浜のこと何も知らないので、あれもこれも参考になります。コロナ後、行きたいとこがこんなにたくさん、しかも近場にあるのは楽しみなことです。
投稿: はへほ | 2021年5月22日 (土) 10時45分